

【時代背景】三菱地所設計、大林組企画、岩波映画製作、大阪自主映画センターの集団制作の渦中に居ながら演出を担当。万博前夜に、カルチェラタンとゴダールを意識しつつ時代を走り抜けた!
現代音楽の小杉武久が作曲を担当し、のちに彼の作曲で評価も高まり80年代以後の時代に前衛精神を引き継ぐよすがとなった記念すべき作品!
大阪建築士協会誌「まちなみ」2003/3号より
【初演時の評】クライアントからのオーダーは、高層ビルが生み出す「オープンスペース」というテーマ一点だけだった、と康氏は語った。…(中略)…。果たして本当に高層ビルの建設や大規模な開発が、都市を真にヒューマンにするのか。音響的に処理(イメージのイメージ)化された「オープン」「スペース」「ヒューマン」の声がリフレインする中、ありのままの都市の姿を映すことで、康氏は、映像の力でもってその疑問を語らせようとした。
高岡伸一(大阪市立大学都市研究プラザ講師)